私たちは、善いことをすれば善いことが起きるし、
悪いことをすれば、悪いことがおきる、と教わってきました。
『善因善果・悪因悪果』です。
しかし禅の思想では、そうではなく、
善いことをすれば、楽しい気持ちになり、
悪いことをすれば、苦しい気持ちになる、
ただそれだけのこと、なのだそうです。
これを『善因楽果・悪因苦果』といいます。
そもそも、何をもってして善いことなのか、
何をもって悪いことなのか、
人それぞれ、時代や環境や性格や考え方などによって、
善悪の判断基準は違ってきます。
本来は、善・悪とはなにか?
を考えたほうがいいのかと思いますが、
悪いことをするとバチ当たる、のではなく、
悪いことなんか一つもしていないのにいいことがない、
というのもない、ということです。
~真光寺(袖ケ浦)岡本住職の法話会にて~