四柱推命:象意辞典

【1】比肩

比肩喜旺   大破天荒

「天荒」とは、200年も科挙の試験の合格者が出なかった土地の人々の悲しみをいう。
それを破って合格した人が現れた。
●それまで人が思いもよらなかった驚嘆すべき事をする(がおこる)こと。

 

 

比肩適可   忠言逆耳

「忠言、耳に逆らう」、真心を込めたいさめの言葉は、とかく相手に聞き入れられないものである。孔子の言葉に、「良薬は口に苦いがききめあり」というのがあり、
良い忠告は耳に逆らうが、利がある。
●その人にとってためになるようなことであれば、相手がどのように思うと関係なく、ズケズケとモノを言う性格のこと。

 

 

比肩大過   指鹿為馬

「鹿を指で指して馬となす。」秦(しん)の悪い宦官である趙高(ちょうこう)が、権力を独占するために、二世皇帝(始皇帝の子)に鹿を差し上げて馬だといい、鹿だと言った者、黙っているものを処刑し、趙高の威力を恐れさせたという故事。
●是非を転倒すること。策略を講じて人を陥れること。鹿なのにあくまでも馬だと力ずくで言わせる強引さ。無理を平気で押し通す、強引さのことを言う。

 

 

比肩大過  直情径行

●比肩が大過していると、感情のおもむくまま、前後の見境い無く行動し、節制や理性がないこと。

 

 

比肩則  夜以継日

●昼も働いて、夜もはたらいで、そういう日が続く。熱中すればそういった生活をいとわなくなる。

 

 

比肩則  抜山蓋世

楚の項羽の自尊心の強さと英雄ぶりを言ったもので、
●力は山を動かし、気は世の中を覆うようなパワーがある。

 

 

比肩則  衣錦返郷

大いに出世して錦を故郷に飾ること。
秦末に項羽と劉邦が台頭してきた時、項羽のほうがはるかに強く漢中一帯を支配していた。
まともに行っては項羽に勝てないと判断した劉邦は、項羽を騙すことを考えた。
つまり、「出世して故郷に帰らなかったら、まるで錦をまとって夜に歩いているようなもので、誰もその輝きがわからないではないか」と、そそのかした。
それを実行した項羽は、大軍を率いて故郷に帰り、そのスキをついて劉邦は、漢中を占領した。
●つまりこのように簡単にそそのかされることを意味する。

 

 

比肩不足  屋下架屋

比肩不足→比肩の欠点、または、官星が大過している場合と理解する。
「おくかにおくをかす」・・・「屋根に下にさらに屋根をつける」の意で、無駄なことを重ねてすることの例え。
●つまり、人がすでにやったことを真似て自分もやってみたくなる人で、同じようなことを繰り返している。

 

 

奴僕不足  兎死狗煮

官殺が不足している場合→比肩、劫財が大過していると理解する。
兎を殺して、その兎狩りに使った犬までも次には煮て食ってしまう。
越という国が、呉と争って天下を統一したのだが、その際、功臣であった文種を越の王である匂践が処刑した。
●天下を統一したあと、功労者は処刑されるのが世の常であるが、自分の目的のために部下を平気で使い捨てることをいう。

 

 

官星不足  文人相軽

官殺が不足している場合→比肩、劫財が大過していると理解する。
漢書、すなわち「中国の前漢時代の歴史を書いた書物」を編集するために、能力の優れた学者との共同執筆を嫌がり、家族だけでまとめた歴史学者のことをいう。
●他人のよさを認めたがらない人のこと。

 

 

 

劫財

劫財喜旺  奇貸可居

「きかおくべし」・・・「珍しい品物だから、後日儲けを得るために買ってしまっておくがいい」

戦国時代の秦の孝文王に、異人という可愛がられない息子がいた。
この息子は趙という国に人質として送りこまれたぐらいである。
ある商人が、この異人から、秦の情報を聞き出し、やがては異人を秦の皇帝にし、自分の妾を献上した。その妾には、自分の子が宿っていて、後に秦の始皇帝となる。
つまり、異人に投機して皇帝の親族になったのである。
しかし、結局は出生の秘密を知っているため、始皇帝に殺された。

奇貸とは、珍しい品物。これをうまく利用すること。
●つまり、得難い機会だから、逃さずうまくこれを利用すべきである。好機を逃すな。
転じて一挙両得。
●何かしたこと、それが遠因して、別の目的も知らぬうちに達成してしうことを意味する。

 

 

劫財適可  後生可畏

あとから生まれたものは怖れるべし。
自分より若い人は努力次第でどんなにも優れた人物になる可能性があるから、怖れ慎む気持ちで扱うべきだ。
●つまり、劫財の人は、先人未踏の地をどんどん進んでいくことを言う。

 

 

劫財大過  折角折檻

角を折るというのは、人の高慢心を押さえつけ弱めること。
高慢の鼻をくじくこと。
前漢の元帝は易学が好きで、五鹿充宗(ゴロクジュソウ)という易学の大家を可愛がっていた。
ところが実力はそうでもないのだが、人々は元帝の寵愛を受けているということで、論破することを避けていた。
しかし、朱雲が平気で五鹿充宗と、易を論じて、やり込めてしまったのを、
「鹿の角を折った」と人がしゃれたのである。
しかし怒った元帝は、生意気な朱雲を死刑にしようとした。
朱雲は、この時檻にしがみついて頑張り、とうとう檻が折れてしまった。
結局朱雲は助かったのだが、
●目クラめっぽうに自分の立場もわきまえずに進んでゆく有様を言う。
その結果、災いを自ら招いてしまう。

 

 

劫傷大過  酒池肉林

●自分自身の楽しみのために、平気で人を苦しめる横暴さとやり過ぎのことを言う。

 

 

劫財則  暴虎泳河

●虎に素手で立ち向かい、河を泳いで渡ろうとするような無謀を平気でやってしまう。

 

 

劫財則  水清無魚

●水が清ければ魚がいなくなるように、人があまりにも目を光らせすぎると部下がついてこない。

 

 

劫財則  打草驚蛇

やたらと草を売って、蛇を脅かすように、波風を起こすことをいう。
●つまり、やることなすこと騒がしくやることをいう。
情報は全部つつぬけで、そのためにうまくいかない。

 

 

劫財則  烏合之衆

殷→周→秦→漢、と続いた王朝は、王奔が漢を滅ぼし、新という国を建てた。
しかし、色々な人が「自分こそが後継者だ」と名乗りを上げ、団結は全く無かった。
●このように、人を集めることが出来ても、団結させて目的のために力を合わせて組織としての力を発揮することが出来ないことをいう。

 

 

劫財不足 労而無功

「労しかして功(成果)なし」
与えてはいけない人に与えるな、出来ない人には強いるな、知らない人には言うな、の逆をやってしまう人。
●一生役に立たないことばかりをやってしまうようになる。

 

 

 

 

食神

食神喜旺  鵬程万里

「鵬」とは、大きな鳥。「程」とは道のり。
大きな鳥が飛んでゆく道のように遠い、はるかな道のりを一気に飛んでゆくこと。
●スケールが大きく、こせこせした動きを一切しない。
●何でも豪華に堂々とやりたい、スケールの大きな人物。

 

 

食神適可  大器晩成

大きな器物は出来上がるのに時間がかかる。
優れた人間は完全に出来上がるまでには、長い年月がかかる。
●大人物は人々から遅れて光を放つものだということ。
●食神の人は、じっくりと構えて大きく成長してゆく。

 

 

食神大過 画蛇添足

ある大家の主人が、家来たちを集め一番最初に出来上がった人に酒を振舞うということをした。
家来の一人がさっと蛇を書き上げたのだが、他の人がまだ書き終わっていないことを知り、足を書き添えて失格になった。
●余計なことをして、うまくいくものも行かなくなるの意。

 

 

食神不足  朝三暮四

「ちょうさんぼし」。
春秋時代の宋の国の狙公という人が、猿をたくさん飼っていたが、えさが不足するようになった。
猿に土地の実(どんぐり)を与えるのに、「朝に三つ、暮れに四つ与えよう」といったら怒ったが、「朝に四つ、暮れに三つ与えよう」と言ったら非常に喜んだという。
●目の前の差別、どうでも良いことばかりにこだわって、結果が同じになることに気がつかないこと。そのために、柔軟さを失い、他人にも迷惑をかけるようなでしゃばり方をすること。
●また、言葉巧みに人をだますこと。

 

 

食神則 近悦遠来

●近くにいるものが喜び、遠くにいるものは来るようになる商売(サービス業)が上手である。

 

 

食神則  生財有道

●財を生むのに道(才能)がある。

 

 

 

 

傷官

傷官喜旺  洛陽紙貴

洛陽の紙が尊くなるほどの紙不足。
三国時代が終わって晋が中国を統一したころ、中国一の文人、「左思」の書いた本が売れて、洛陽野上が品不足になった。
●著書が世に受け入れられて大いに売れる。・・・《語源》晋(シン)の左思(サシ)が三都賦(サントノフ)を作った時、洛陽の人々が争ってこれを写したため、洛陽の紙の値が高くなったという故事による。
●文章や言葉による表現力が豊かなことを言う。

 

 

 

傷官適可 先発制人

先発すれば人を制し、後発すれば人から制せられる。
●傷官の人は、行動が素早く、敏捷さで人を出し抜いて成功する。

 

 

傷官大過 三紙無驢

三紙(三枚ものロバを売るという契約書)に驢馬という文字が入っていない無用の契約書。
驢馬というあまり価値の無い動物の売買に、過剰な三枚もの契約書を作成した。しかし、その中には驢馬の文字が見当たらず、役に立たないものだった。
●美辞零句ばかりが先行して、くどいばかりで役に立たず、肝心なことを言わない人のことをいう。

 

 

傷官不足 道徳塗説

「どちょうとせつ」・・・「道で聞いたことをすぐ道(塗)で話す意」
良い言葉を聞いても、それを自分のものとして心にとどめておけないこと。
●受け売りをすること。いい加減な受け売り話。ぺらぺらしゃべるだけ。

 

 

傷官則  一暴十寒

「暴」とは、「寒」の対語で、日に当てること。
●部下に対し、一日だけ誉め、あとの10日は鋭く文句と厳しく叱るような扱いをするため、多くの部下が去ってゆくことの意。

 

 

傷官則  夜郎自大

漢の属国である「夜郎」という国の王が、漢からの使者に対して「漢という国はわが国より大きいか?」という質問をしたこと。
●それほど、独りよがりで有頂天で身の程知らずのことをいう。

 

 

 

偏財

偏財喜旺  乾坤一擲

「けんこんいってき」の大事業。
項羽と劉邦の最後の決戦で、劉邦が項羽と和議をしたあと、いきなり項羽の後ろから襲ってきて大勝したことを言う。
「乾坤」とは天と地のこと。
●運命をかけてある物事をすること。
●一か八かの大勝負をやってみること。
●その賭けがうまくいくという意。

 

 

偏財適可  呉下阿蒙

呉の下にある蒙という成長著しい人物。
呉国の呂蒙(リョモウ)に再会した人が、その学問の上達に驚き、「君はもう以前の阿蒙ではない」と言ったという故事から。
呉という国は、孫権というダメ君主がありながら、周瑜や魯粛という重臣に恵まれた国。
そういった中で、呂蒙は、武芸だけに優れていたが、だんだんと学識がついてきて立派な重臣になり、先輩たちが手を焼いた蜀の関羽を破った。
●努力によってどんどんと才能を伸ばし、自分の限界まで才能を発揮させることが出来るという意。

 

 

 

偏財大過  言多事敗

言葉が多く、言を失敗する。
曹操が天下を取っているとき、孔子の子孫という、知が先んずる孔融という政府高官がいた。
曹操は連年に不作のため、兵糧が不足し、酒造を禁ずることにした。
これを聞いた孔融が、徐という国は仁義に滅び、魯という国は、儒教に滅び、殷という国は女に滅びたのだから、酒だけではなく、仁義、道徳、学問、女と禁じなければならないと反論した。
そして、孔融は処刑された。
●偏財の人は、正論かどうかは別として、いつも一言が多く、そのために身の破滅を招く。

 

 

偏財不足  過如不及

「過ぎたるは及ばざるが如し」。やり足りないことの意。
●やり過ぎることは、やり足りないのと同様に正しくないことの意。
●ほどほどが肝心。

 

 

偏財則  疑心悪鬼

部下との間で、お互いに信頼できず、疑い合って腹の探り合いをするような状態で緊張の連続。
●気を許すことがない。

 

 

 

 

正財

正財喜旺  愚公移山

90歳になる老人が、家の前の山が往来に不便なので、移してしまおうと思って、山を移し始めた。
自分の代では無理でも、子供、孫と何代も継続してゆけば、いつかは山も移るだろうという根気の強さを言う。
●何事も粘り強く、最後まであきらめずにやり通すことを言う。

 

 

正財則 任労任怨

●どんなに苦しくても、どんなに人から恨まれても、ひたすらコツコツと仕事をする。

 

 

正財則  漁夫の利

●他人の争いを冷静に見つめ利益を得る。逆に他人の利益になりそうな争いや競争はしない。

 

 

正財適可  梅酸止渇

晋の司馬炎が大軍を呉に送って征伐しようとするが、道に迷って飲料水が無くなって、兵隊が一歩も進めなくなった。この時、司馬炎は「もう少しいくと梅の林がある。もうちょっとの辛抱だ」とい、兵隊が梅の酸っぱさを連想して口の渇きが一時的に癒されたということがあった。
●代替案で、足りないものをうまく補う小手先の上手さを言う。

 

 

正財大過  空中楼閣

明の末の国難で、多くの人が死に、この人達はきっと天上の素晴らしい楼閣に住んでいるだろうという幻の憧れを抱いたことを言う。
●「空中に築いた建物」のように、実現できない架空の物事、空想。
●また、基礎の無い物事。
●夢と現実との区別が出来ない。
●叶いそうも無い夢にあこがれるという欠点が出やすい。

 

 

正財不足  粒粒辛苦

「りゅうりゅうしんく」・・・「穀物の一粒一粒は農民の辛苦によって作られたものだ」という意。
●ヒトカタならぬ苦労がこもっている。
●また、あることを実現するために、コツコツとした努力を積み重ねてゆくこと。
●非常に苦労すること。
●経営能力に欠けるので、コツコツやっていくしか方法がない。

 

 

正財が月令を得る

良い馬(良い財)・・・つまり人の気持ちを敏感に察知して、それにあわせるような姿勢がある人。
この財が月上にあって、時に建なれば、(時支に根があれば)最後には、銀青之職(位の高いところ)に遷る。

 

 

財の表れ方

●権威ある人であれば、権力の使い方がうまい。
●商店主であれば、仕入れと価格のつけ方が上手い。
●部下のある人であれば、部下を正しく指導が出来る。
「相手の心を読みながら、自分に合わさせる」
⇔この逆が「官」である。「自分を相手に合わせる」

 

 

 

 

偏官・七殺

七殺喜旺  臥薪嘗胆

中国の春秋時代に、呉王(ゴオウ)夫差(フサ)は、父の仇討をするため、わざと焚き木の上に寝て勇猛心を奮い起こし、ついに越王(エツオウ)の匂践(コウセン)を降伏させた。負けた匂践は、苦い熊野肝を壁にかけてこれをなめ、絶えず屈辱を思い出し、ついに夫差を滅ぼしたという故事による。
●敵討ち、または目的達成のための意志を保つため、苦しい試練を自分に課すること。
●忍耐力があることをいう。

 

 

七殺大過  殺身成仁

身を殺して、仁をなす。
●自分の身を犠牲にして、世のため、人のため、筋を通すために働くこと。
●仁義を貫き通す強さがある。

 

 

官殺喜旺  一呼百諾

●一声かければ返事は百人の声がある。
●それぐらい多くの部下を持ち、人を活かせる権力を持つことができる。

 

 

七殺則 犯上作乱

●上を犯して乱れをなすような仕事の仕方をする。

 

 

七殺不足 得隴望蜀

「ロウ(甘粛)を得て、蜀(四川)を望む。」
西の隴(今の甘粛省)の地方を平定し、さらに南の蜀(今の四川省)まで手に入れようとする。
●人の欲にはきりがないことの意。

 

 

七殺が月令

七殺が月令を得ていて、わが身が強ければ、黒頭宰相となす。
●七殺は相手に合わせて振舞うことが出来るので、その苦労に耐えて、頭がまだ黒いうちの若い時に、総理大臣にまで発展るような人のこと。

 

 

 

 

正官

正官喜旺  述而不作

述而不作は、述べて作らず。
昔からの素晴らしい伝統を好むという意味で、これは孔子が貫いた思想。
●新しい革新的なことを拒み、創造的なことをしないで、昔からの伝統を信じるような生き方。
●何事も正統派で行くような人。

 

 

正官適可  約法三章

法の三章を約す。
秦の国は、兵法、法家(韓非子)の思想を採用し、法律を厳しくして社会・国家を統制した。
しかし法律を多く定めすぎたため、民意が離反してしまった。
秦を破った漢の劉邦は、これを改め、「殺すな」、「盗むな」、「傷つけるな」、この三章だけを法律にした。
●やることなすことが簡単でわかりやすいという意。

 

 

正官適可  雍歯封候

雍歯(ようし)とは、漢の高祖である劉邦が、自分の一番嫌いで邪魔だと思っている臣下、その雍歯を一番最初に候(大名)に任命した。
そのことによって、全ての臣下が安心しきって劉邦に仕えるようになった。
●このように、部下の管理の仕方、手なづけ方が上手なことをいう。

 

 

正官大過  曲学阿世

「きょくがくあせい」。
真理に反した説を唱え、世間の人気や時勢におもねること。
「阿」とは、おもねるで、
●相手の気に入るように機嫌をとる、へつらうの意。

 

 

正官大過  狐仮虎威

狐が前を歩き、虎が後ろからついてきて、「ほら、自分が通るとみんなが逃げていく」と狐が言ったこと。
●他人の力を借りていばること。

 

 

正官不足  狼子野心

狼の子は、野の子。
狼の子には野生があって犬のように飼いならすことはできない。
●荒っぽい野生がいつまでたっても直らない。

 

 

正官喜旺  転禍為福

どんなに災いにあったとしても、必ずそれを福に転ずることが出来る。
●理性と自分をコントロールすることが出来るため、あわてず無謀なことをしない、やがて福に転ずることが出来る。

 

 

正官則  得心応手

心を得て、手で応ずる。
●心で思っていることと行動が一致して、無理なくあわてず焦らずにやること。

 

 

正官則  君君臣臣

人の上に立てば上の人らしく振舞い、人の下に仕えれば臣下のごとく振舞う。
●けじめがしっかりしている人。

 

 

正官則  登上竜門

●身分や地位が引き立てによって大きく向上する。

 

 

正官則  鶴立鶏群

●群れの中で素晴らしく際立っているので、先頭に立っていくことが出来る。

 

 

 

正官則  明哲保身

《故事》道理を明らかに知って、物事をうまく処理して、安らかに生活していくこと。
▽「詩経」大雅・烝民の「既明且哲、以保其身=既に明、且つ哲、以って其の身を保つ」から。
周王朝の素晴らしい首相がいて、その名を「仲山甫」といい、この人をたたえた言葉である。
●おごそかに王の命令を実行して、国に間違いがあればこれを明らかにし、自分に厳しく、
よってその身を保ち、夜になっても粛々と職務を遂行してゆく様。

 

 

正官敵可  積善余慶

善を積もりて喜びが余ります。
●善行を積み重ねた家には、その報いとして必ず幸福が訪れる。
●災難にあったとしても、普段から控えめで、人望があるので他人が助けてくれる。
《対語》積悪の家には必ず余殃(ヨオウ)あり。

 

 

正官大過  池魚之災

池の中の魚が水を全部くみ出して死んでしまう。
宋の王が、宦官の持っている美しい珠を手に入れようとして、捕まえようとした。
その宦官は、珠を隠し、王には池の中に捨てましたというウソをついた。
王は、池の水を全部くみ出してしまった。その時、魚は全滅。
●このように自分とは全く関係ないことで、災難にあうことをいう。正官が強すぎると、引っ込み思案でうじうじするので、他人から見ていじめたい、という思いになってしまうこともある。

 

 

官星大過  大儀滅親

●大いなる義に従うあまりに、親などの家族を犠牲にする。
「義」のために、国民に謝るため、我が子を処刑した王のこと。

 

 

官星が月令を得る

正官時に遭いて(月令を得る)、命が強ければ、皇帝から金紫之封という位を授けられる。
古代中国での出世というのは、宦官や学者連中に気配りをして、あまり波風を立てず、正統的にやっていかないとならないが、正官が月令を得ている場合は、これが出来る。
●正官は、自分をコントロールすることが出来るから、変化に気づき、変化に合わせながら、周囲にあわせていける能力がある。

 

 

陽徳陰貴 栄達名声

陽とは天干。徳とは、正官。陰とは地支。貴とは正官のこと。
●正官に根があると、栄達するということ。何故ならば、正官は暴走せず、自制できるからである。

 

 

陽刃極貴官殺禍乱削平

陽刃(比劫)は、官殺で剋されることを極めて喜び、その結果災禍を平らにすることが出来る。
●陽刃の実行力の欠点である、暴走を抑えるから。
これは、ビジネスパートナー選びに使えるであろう。

 

 

 

 

倒食(偏印)

倒食喜旺  天下為公

何事でも通用させるには、私心を捨てて公のことを優先させれば順調にいくことをいう。
●偏印は、倒食といって食神を倒すという意味なので、自分勝手なでしゃばりを無くすという意味。

 

 

倒食適可  格物至知

「ものを格して知にいたる」。
格とは分類すること、すっきりさせること。物事をパターン分類化して認識することが格。
それぞれの物事の本質まで突き詰めて知識を深くすること。
一説に、全ての事柄について心を正し、自分の持っている良知を磨く。
「大学」の八条目の格物と致知のこと。
「欲誠其意者、先致其知、致知在格物」・・・其の意を誠にせんと欲する者は、先ず其の知を致す。知を致すは格物に在り。八目とは、格物、至知、誠意、正心、修身、斎家、治国、平天下。
●研究心が旺盛ということ。

 

 

倒食大過  羊頭狗肉

看板には羊の肉を出しておき、実際には狗(イヌ)の肉を売ること。
●見掛けだけ立派で内容の伴わないことのたとえ。
見掛け倒しで処世術には長けているが、実際と表面がまったく異なることをいう。

 

 

倒食則  井中之蛙

井の中の蛙に海を説明できないのは、住んでいる環境がそうだから。
●偏見を持った人は、自分が受けた教えや思想や習慣に縛られていることがある。

 

 

倒食則  貴人多志

●お偉い役人は、一般の庶民に会ってもすぐ忘れてしまうように、威張っているだけで役に立ってくれることはない。

 

 

倒食本宮 臨官旺なれば、侍臣叨禄の命

●偏印、印綬が年干にあって根があれば、実力者に侍り、食客として禄を得ることが出来る特殊な才能がある。
●逆に言うと、サポートする立場のほうが良くて、企業のオーナーなどには向かない。

 

 

倒食不足  巧言令色

子曰く、巧言令色、鮮矣仁・・・子曰く、巧言令色、鮮無し矣仁。
●何かと人に甘えて、調子の良い言葉ばかりを言って、媚びるような顔色をする人に誠実な人はいないという意。

 

 

倒食則  口蜜腹剣

口は蜜のように甘く、しかして腹は剣のように腹黒い。
唐の玄宗のときの宰相であった李林甫のことを表現したもの。

 

 

倒食則  守株待兎

田んぼの中に株があって、兎がそれにぶつかって首を折って死ぬのをいつまでも待っている様子をいう。
●努力もしないで虫のいいことばかり考えて、甘ったれた世間知らずの事を言う。

 

 

 

 

正印(印綬)

正印喜旺  胸中成竹

画家が竹の絵を描くとき、先ず胸の中に構造を考え持ち、そののちに筆をおろす。
●仕事に取り掛かる前に見通しをつけておくこと。
●また、事前の準備出来ているということ。
●自分の中にイメージをしっかりと作っておき、頭の中では既に完成しているようなことを言う。
●頭の中でプランを立てるのが上手。

 

 

正印適可  知彼知己

敵と味方の実力や情勢をよく知っていれば、何回戦っても負けることは無い。
孫子→知彼知己 百戦不殆   不知彼知己→一線一敗、不知彼不知己→毎戦敗
●両方の現実をよくわきまえ、冷めた目で自分を上手く勝ちに持ち込んでいくことが出来る。

 

 

正印則  長袖善舞

長い袖がよく舞い、多き銭はよく買う。
袖が長いとなんとなく舞が上手に見えるし、お金があれば買い物上手になる。
●何をやるにしても、人よりも恵まれた条件の下で仕事をやっていけるの意。
●反面それを無為にすると、人よりも下に落ちていく。

 

 

正印則  他山之石

鶴は深い山の中で鳴いても、その声は野にまで聞こえる。魚は深いところから浅いところまで行くことが出来る。外の山から持ってきた石は、汚くても磨き石に使うことが出来る。
●このように万事心がけ次第で、悪い条件の中でも努力してやっていくことが出来る。
●転じて、どうしようもない人間でも、使い道を見つけてあげることが出来る器がある人。

 

 

正印則  泰山北斗

●いずれの分野の学問においても、最高の権威、最高の地位につく事を言う。

 

 

正印則  伯楽一顧

●伯楽というのは、馬の鑑定の名人で、そういう人から認められることを言う。

 

 

正印大過  秋波横流

秋波とは、色目をつかって気のあることを相手に知らせる事を言う。
●自分が努力もしないで得をしたいという甘ったれた考えを持ち、人に媚びて甘えようとする態度のことを言う。
●結果的には己を失うことになる。

 

 

正印不足  沐猴(猿)而冠

「もっこうにしてかんす」。秦の都(咸陽)に攻め込んだ項羽は、秦の財宝と美女を手に入れて、火を放って宮殿を焼くということをした。この悪態をいったもの。猿を風呂に入れて、衣服をつけるようなもの。
●見掛けだけは立派であるが、心が卑しく君主として資格が無いことのたとえ。

 

 

印星が財気で壊されない時

月印(月上の印)が、日干に正しく順に作用していて、財星で壊されていなければ、黄傍招賢(科挙の試験の合格者を張り出すところ)となす。
●偉い人から、賢人を必要としている時に採用される。
●または、学問で人に影響を与える。
●財星があると、たいていは宦官を粛清してしまうので、殺されてしまう。

 

 

年に、正官、正印、正財あって敗れなければ、祖陰傅方

年上に、正官、正印、正財があって、月干から犯されていなければ、先祖の恩恵を受ける。
傅は「かしづく」と読み、貴人の子供を守り育てることをいう。
●波風を立てないでやっていくので、知らず知らずに仕事で成功して行くようになる。
●これに対して傷官は、全く逆で、波風を立てながら才能を発揮し、ルールを破っていくような成功の仕方。