占いから諸行無我へ

禅のおしえ

外に自分を救ってくれるものを想定するのが

よくある宗教の考えですが、

禅では、外に救済者を作りません。

 

あくまでも、自分を救うのは自分自身しかいない、

なので、己と常に向き合い、

与えられた自分の道を見つけ、

そこでただひたすら努力する、

そんな暮らしが日々できたとしたら、

その人からは、迷いや不安が消えます。

 

私の推奨する『自力開運』では、

生まれ日によって、『私』というものの生き方のヒントを得ようとしますが、

『私』というものを知るためには、

『私以外の人たち』のことも知らなければ、

『私』のありかたというのは決して理解できません。

 

 

 

例えば、東洋の占いで使う五行を色にすると、

●木は緑

●火は赤

●土は黄や茶

●金は白

●水は青や黒

となり、

 

これらの色を、

・生まれた年で2色

・生まれた月で2色

・生まれた日で2色

・生まれた時間で2色

だれでも、全部で8つの場所に

色がついていると判断する方法があります。

 

 

ただし、この8つの場所に、

『木火土金水』の五色がすべてそろう人と、

欠けや過剰が出る人がいます。

 

五色がすべてそろう人は、バランスがよく、

偏りのある人は、個性的となります。

 

 

 

例えば私の生まれで言えば、

生まれた年に『青と緑』

生まれた月に『青と緑』

生まれた日に『黄と黄』

生まれた時間に『緑と緑』

となり、『赤』と『白』がありません

その代わり『緑』が4つ『青』が2つと過剰にあります。

 

とても単純ですが、

こういった計算だけでも、

欠けているもの、過剰なものがわかります。

 

 

そこで、私の夫を調べてみると

生まれた年に『黄と黄』

生まれた月に『黄と黄』

生まれた日に『黄と緑』

生まれた時間に『黄と黄』(時間は不明なので仮定)

となり、『黄と緑』しかなく、

しかも『黄』がなんと8個中7個

土いろ一色の中に、緑がぽつんとあるといった

かなりシンプルなイメージです。

 

 

 

偏りの強い二人なので、

お互いの意見は全く合いませんが、

『緑』の強い私には

『黄』の強さはとても安定をもたらし、

『黄』の強い夫には、

私の『緑』と『青』のエネルギーは安定をもたらす

といった調和の組み合わせが

この二人の関係の中に成立しているのです。

 

これがわからなければ、

私はとっくに価値観の違いを苦に離婚をしていたとおもいますが、

 

 

自分に欠けているもの、多すぎるもの、

周りの人の欠けているもの、多すぎるもの、

などが明らかになることによって、

自己中心的なご都合主義の考えに陥ることを防ぐことができ、

調和に視点をうつすことができます。

 

 

 

ご自分と周りの人のことを知りたいという方は、

どうぞ、お問い合わせください。

 

 

 

しかし、『私』という自己中心的な『我』は、

そう簡単に取り払うことはできません。

だからこそ、毎日努力を続けることが大切になってくるのですが、

その努力はどこに向かうのか?

 

【諸行無我】

本来は、私という存在は全体が集まって形成されているので、

私は全体の一部であり、

私という実態はない、これを諸行無我というそうです。

私がなくなれば、

「私は、私が、私の、私に、私だって・・・」といった

私の悩みや不安、不満などはなくなり、

ありとあらゆる全てのものが、

それぞれの命を精一杯生きていることに気づくといいます。

 

そんなところに少しでも近づいていきたい、

そう思います。