一昨日の夜、
地元の映画館で観てきました。
漁師町の4人家族の話です。
両親と兄は、耳の聞こえない聾啞者ですが、
娘のルビーだけは、耳が聞こえる、
こういった、健聴者のこどものことを
「コーダ」というそうです。
一人だけ耳が聞こえるため、
家族は娘を頼り、
家業である漁師の仕事や通訳を手伝ってもらっているのですが、
高校に上がり合唱クラブに入ったルビーに、
歌の才能があることがわかり、
歌の道に進むことを先生に勧められます。
しかし、自分がいなくなると漁の仕事ができなくなる家族を放って
進学などできない現実に、苦しみます。
そんななか、学校の合唱クラブの発表会に
両親と兄も招待されて聴きにいきます。
歌など聴きに行ったことがない両親は、
自分の娘が出てきたときは大喜びですが、
すぐに退屈になり、
今晩のごはんの話などを手話でし始めます。
しかし、最後にルビーがデュエットを歌っているときに、
なにも聴こえない両親や兄は、
娘の歌が人々を感動させていることに気が付きます。
そして物語は展開していくのですが、
耳の聴こえない人が、
どのように音楽を聴いているのか、
それを表現しているシーンに、息が止まりそうになりました。
映画が終了して、
最後のテロップも終わり、
場内が明るくなっても、
中にいた数人(10人もいなかったな)の人は、
席をたてずにいました。
とにかく、しあわせな気持ちになれます。
おすすめです。