永平寺の貫首をおつとめされていた
『宮崎奕保(みやざきえきほ)』さんが書かれた
【若き仏たちへ】という本があります。
その本を開くと冒頭に
「序章:禅は語るにあらず」という一行が出てきます。
私は去年、この本を手にし、この一行目を読んだときに、
脳天をかち割られるような衝撃を受け、
禅の教えを自分の腹に落とし込めたら、
その時初めて、自分の言葉で語ろう、何年かかっても、、、、
と思っていた思い上がりに気づきました。
考えてばかり、調べてばかり、読んでばかりで、
分かった気になり、何も行動していないとき、
私の中でよく起きる、頭でっかち、かち割り現象です。
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禅宗は、
悟りの宗旨であるとよくいわれますが、
この悟りは、
文字や言葉ではどうしても表すことができません。
悟りは教えの外にあるのであって、
文字や言葉として
直接的に表されているというようなものではないのです。
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これは、宮崎奕保さんの「若き仏たちへ」の一文ですが、
禅に興味のある方にお勧めしたい一冊です。